こんばんは。梅雨入りし、雨の日も多い季節になりましたね。
今日は虫歯(う蝕)についてお話したいと思います。
虫歯は、生体内でももっとも硬い組織の歯を溶かす疾患です。また、プラークの直下にできます。
虫歯になりはじめは、痛みを伴いません。しかし、神経付近や神経まで達すると強い痛みが誘導されます。そして、歯が崩壊していきます。虫歯は歯を崩壊する感染症です。
虫歯は、19世紀中盤から世界的な規模で激増しました。この大流行の原因は、精製砂糖(ショ糖)を大量に消費するようになったからだそうです。
虫歯は甘味の摂取という生活習慣と関係している感染症なのです。
現在では、虫歯と生活習慣の関係を4つの要因で表しています。
虫歯は、1 歯(宿主)に、
2 う蝕病原性細菌(虫歯を起こす菌)が付着し、
3 ショ糖を中心とした糖に曝され
4 一定時間の経過後発症することを示しています。
う蝕病原性細菌にはいくつかありますが、人の口の中からは、ストレプトコッカス ミュータンス菌が一番多く検出されます。この菌は、歯に付着し、増殖し、糖から酸を産生しこの酸によって歯が脱灰され虫歯になります。
虫歯について少し理解して頂けたでしょうか?ストレプトコッカス ミュータンス菌は人によって口腔内に存在する数も違います。もし菌の数など調べてみたいなと思いましたら唾液検査をしに一度いらしてみてください。お待ちしております(^^)