新型コロナウイルスのワクチン接種が、各自治体や企業などで開始しました。
接種後の副反応が出る場合があり、誰もが経験のないことで不安を感じていると思います。
そのため患者様の中には、接種前後の歯科治療はどうしたらいいのか、心配な方もいらっしゃるのではないでしょうか。
現在、ワクチン接種と歯科治療の因果関係は明らかになっていませんが、通常の虫歯や歯周病治療は、ワクチン接種前に特別受診を控える必要はないと思います。ただし、一部の処置には念のため注意が必要です。
2021年6月に、日本口腔外科学会が「コロナワクチン接種と口腔外科手術のタイミングについて」として下記内容を発表しました。
・口腔外科小手術を行った場合、約1週間後(抜糸時)に歯科医師が治癒経過を確認したうえで、ワクチン接種が可能かを判断する。
・ワクチン接種後3日以上経過して副反応が軽ければ、抜歯などの口腔外科手術は可能と考える。
・ワクチン接種日には、口腔外科手術による抗生物質や鎮痛薬は服用しないほうが望ましい。
上記のことから、緊急時を除き、比較的お体に負担のかかる外科手術(抜歯やインプラント手術など)は、ワクチン接種前後約一週間はお控えいただくと安心です。
現時点では、医学的に明確なエビデンスに基づいた基準がないため、当院の対応としましては、患者様の健康と安全を優先し、できるだけ不安のないよう治療に努めて参ります。
接種日が決まりご心配な方、接種後体調が優れない方はどうぞ無理をなさらず、ご予約の調整を行いますので遠慮なくご連絡ください。
また今後、厚生労働省などから見解や指示があった場合、改めてお知らせいたしますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。